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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学術展示
糖尿病性網膜症と2・3-diphosphoglycerate
著者: 佐藤章子1 木村聡1
所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.854 - P.856
文献購入ページに移動対象と方法 半年以上経過観察できた糖尿病患者265例(男性120例,女性145例)を対象として,薄葉分類1)による螢光所見の網膜症各病型(表1)と全血中DPGの関係を検討した。なお今同は5および6型は一括して5型とし,7型特殊型のうち急速進行型のみ7型として扱った。対照群は,75gGTTにて耐糖能異常のない24例(男女各12例)を用いた。全血中DPGは,ヘパリン採血後ただちに0.6N過塩素酸溶液にて除蛋白し,凍結保存後,採血1週間以内に2・3-DPGテストにて測定した。一部の患者にはヘモグロビンA1C(HbA1C),ヘモグロビン(Hb),赤血球数(RBC)を同時測定した。DPGに異常をきたす糖尿病以外の全身疾患を有す患者は除外した2)。
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