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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学術展示
眼底病変を呈した福山型先天性筋ジストロフィー症の同胞例
著者: 吉村圭子1 山名敏子2 西村みえ子3 楢崎修4
所属機関: 1福岡市立こども病院・感染症センター眼科 2浜の町病院眼科 3医療法人浩心会 4福岡市立こども病院・感染症センター小児神経科
ページ範囲:P.872 - P.873
文献購入ページに移動症例 【症例1】 1歳男児。主訴:発達の遅れ。既往歴:母の妊娠後期に軽度妊娠中毒症あり,41週で吸引分娩にて3,100gで出生。現病歴:3か月で追視,頸定は10か月であった。12か月で寝返り,独座ができないため当院小児神経科を受診。家族歴:血族結婚なし筋疾患なし。全身所見:四肢の自発運動はほとんどなく,筋緊張は低下しており,両側膝関節の屈曲拘縮あり。血清CPK値は5,504IU/l (正常値9〜86)と異常高値。頭部CT scanでは,白質の著明な低吸収域,脳室の拡大がみられた。
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