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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学術展示

硝子体出血を合併した頸動脈海綿静脈洞瘻の1症例

著者: 目加田篤1 林幸子1 佐々本研二1 可児一孝1

所属機関: 1滋賀医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.884 - P.885

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 緒言 頸動脈海綿静脈洞瘻(CCF)の治療の際に起こる眼合併症として網膜中心静脈閉塞症1,2)や網膜出血3)などの報告があるが,硝子体出血のみを起こしたという報告は筆者らが調べたかぎりではみられなかった。今回筆者らは,特発性CCFに対し血管内手術を施行した後に,原因不明の硝子体出血を併発した症例を経験したのでこれを報告する。
 症例 62歳,男性。主訴:左眼の充血,頭痛,嘔気。既往歴:高血圧,20年前に頭部打撲。家族歴:特記すべきことなし。現病歴:1990年10月28日,頭痛,左眼の流涙,充血を自覚。10月30日にH病院内科に入院し症状の増強,嘔気,嘔吐,眼瞼下垂,眼球突出が著明となり,第3,4,5,6神経障害,血管性雑音が出現したため,脳血管撮影(図1)にてCCFと診断されて当院に転院となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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