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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

臨床報告

巨大な網膜色素上皮裂孔による網膜剥離とその治療の1例

著者: 立川晶子1 西村哲哉1 宇山昌延1 福井咲子

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.931 - P.935

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 43歳の女性の右眼眼底に,下方に胞状の網膜剥離と全周に軽度の脈絡膜剥離がみられ,鼻下側赤道部に約1象限にわたる網膜色素上皮剥離があり,その後極側の辺縁に沿って細長い色素上皮裂孔がみられた。その後,色素上皮裂孔は1象限の大きさに拡大し,網膜剥離の増強をみた。眼軸長20mmの真性小眼球(nanophthalmos)があった。
 Uveal effusion の治療に準じた強膜半層切除術および強膜開窓術を行った。網膜剥離は消失し,色素上皮裂孔は色素沈着を伴って瘢痕化して治癒した。
 網膜剥離を伴った大きい網膜色素上皮裂孔の治療例を報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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