文献詳細
臨床報告
文献概要
飛蚊症や光視症の自覚後3か月以内に眼科を受診し,後部硝子体剥離と診断された156人(36〜84歳,平均61歳),156眼を対象として,急性後部硝子体剥離に伴う合併症の出現頻度を性,年齢,屈折度との観点から検討した。合併症として網膜裂孔(15%),硝子体出血(13%),網膜出血(5%),後天性網膜分離症(3%),類嚢胞黄斑浮腫(1%),網膜血管牽引(1%)がみられた。飛蚊症や光視症を自覚した60歳未満の男性の後部硝子体剥離例では,その約半数になんらかの網膜・硝子体合併症が認められた。
掲載誌情報