icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学会原著

エキシマレーザーの角膜疾患に対する臨床応用

著者: 新妻卓也12 伊藤退助1 伊藤清治1 石井康雄2 林正泰2 新妻聡美3 普天間稔3 大橋孝治4

所属機関: 1伊藤病院眼科 2総合新川橋病院眼科 3佼成病院眼科 4聖マリアンナ医科大学眼科

ページ範囲:P.983 - P.985

文献購入ページに移動
 波長193nmの弗化アルゴンによるエキシマレーザーで,角膜混濁のある60眼を治療した。翼状片29眼、角膜白斑12眼,帯状角膜変性8眼,顆粒状角膜変性5眼,角膜潰瘍3眼,角膜ヘルペス3眼である。
 全例で角膜混濁を正確な範囲と深さで除去することができた。視力は治療直後から改善した。隣接部角膜に浮腫はなく,治療した角膜面は,平滑で正常な再生上皮で修復された。術後4から12か月の経過観察中,術後屈折の変化による遠視化と切除面の軽度混濁の問題が生じたが,治療後ほぼ3か月で正常化した。エキシマレーザーは,角膜表層の混濁に対して,安全で有効な治療手段であると判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?