文献詳細
特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島
学会原著
文献概要
緑内障眼および緑内障疑いの症例92例172眼に対しハンフリー自動視野計STATPAC2の緑内障半視野テストの臨床評価を行った。上下いずれかの半視野に限局した局在性の閾値低下には,多くの症例に正常範囲外の判定を下したが,上下の半視野に同程度の閾値低下を認める症例では判定が困難な場合があった。これらの症例は,屈折,前眼部,中間透光体,瞳孔径に異常を示さず,初期の緑内障に認められる全般的な感度低下と考えられ,半視野テストの判定において注意が必要と考えられた。
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