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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学会原著

緑内障における乳頭螢光輪の意義

著者: 井上洋一1 井上トヨ子1 中瀬佳子1 東出登志1 朝蔭博司1

所属機関: 1オリンピア・クリニック

ページ範囲:P.1001 - P.1005

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 視神経乳頭の螢光輪を,PACG,POAG,DG,LTG,および正常対照,各20眼の計100例100眼で検討した。PACGでは対照眼に対して有意な差を認めなかったが,POAG,DG,LTGでは部分的または全周欠損があり,統計上有意な差がみられた。螢光輪の欠損例では,乳頭表在毛細血管,ことに緑内障眼で障害を受けやすい放射状乳頭前毛細血管(REC)が減少しており,血管構築の菲薄化を認める例があった。具体例を挙げて,視機能障害と螢光輪との関連を示した。これらの結果より,螢光輪は視神経の眼圧に対する脆弱性を示す指標になりうると判断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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