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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学会原著

嚢内移植術と後房レンズ毛様溝縫着術後の眼内レンズ固定状況の比較検討

著者: 中泉裕子1 坂本保夫1

所属機関: 1金沢医科大学眼科

ページ範囲:P.1013 - P.1016

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 毛様溝縫着術を行った14例,15眼の眼内レンズの眼内固定状況について,その挿入レンズの傾き,偏心,前房深度を通常の嚢内移植術症例と比較検討した。解析は前眼部画像解析システム(NIDEK,EAS-1000)により行った。眼内レンズの傾きは毛様溝縫着術症例で5.39±1.43°,嚢内移植術例で1.88±0.97°,偏心は,それぞれ0.43±0.24mm,0.35±0.24mm,術後前房深度は3.80±1.4mm,3.52±0.31mmであった。レンズの傾きは色様溝縫着術症例が嚢内固定例に比べ有意に大きかったが,レンズの偏心,術後の前房深度に関しては両者間に有意差をみなかった。毛様溝縫着術例の術後視力は良好で、角膜内皮細胞数の減少も軽度であった。術中,術後の合併症にも問題となるほどのものは経験しなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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