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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学会原著

未熟児網膜症に対する光凝固治療後の視野

著者: 山岸直矢12 竹内篤3 永田誠4 根木昭5

所属機関: 1奈良県立医科大学第二解剖学教室 2山岸眼科医院 3京都大学医学部眼科学教室 4永田眼科医院 5天理よろづ相談所病院眼科

ページ範囲:P.1017 - P.1021

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 未熟児網膜症に対するキセノン光凝固治療の視野に及ぼす影響を検討した。天理病院で長期観察した瘢痕期未熟児網膜症例のうち,視野検査で信頼しうる結果の得られた8歳以上の症例,光凝固例58例104眼,自然治癒例8例11眼を対象とした。ゴールドマン視野計を用いた。結果は画像解析装置Leitz ASMを用い,V/4,I/2の各イソプターについて,全視野,耳側視野,鼻側視野の面積を計算した。V/4では,耳側視野面積には著しい変化はなかった。鼻側視野面積には低下があり,広範な光凝固を行った群で著しく低下した。I/2では瘢痕期1度光凝固2/3周以上の群や瘢痕期2度光凝固の群では,耳側と鼻側の面積はともに低下していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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