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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島

学会原著

眼虚血症候群:その臨床経過と治療成績

著者: 梶浦祐子1 安積淳1 井上正則1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1022 - P.1024

文献概要

 内頸動脈閉塞,狭窄による眼虚血症候群18例の臨床経過,治療成績について検討した。眼虚血症候群では一般に慢性循環不全によりve-nous stasis retinopathyが発症する。
 Venous stasis retinopathyは慢性緩徐に進行し,虚血が高度になると虹彩ルベオーシスが発生し予後不良となる。時に,急性所見の網膜中心動脈閉塞症,虚血性視神経症が発生し,高度の視機能障害が生じる。眼虚血症候群の治療は虹彩ルベオーシスが出現する以前に眼科的治療のみならず脳外科的治療を行わねばならない。虹彩ルベオーシス,血管新生緑内障に対し,光凝固のみでは効果は少なく,5—FUを併用した濾過手術が有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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