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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学術展示
視神経浸潤をきたした悪性リンパ腫の1例
著者: 中木直美1 萩原正博2 横山連1 橋本孝二3 八川公爾4
所属機関: 1大阪市立十三市民病院眼科 2大阪大学眼科 3大阪市立十三市民病院内科 4淀川キリスト教病院耳鼻科
ページ範囲:P.1040 - P.1041
文献購入ページに移動症例 37歳,男性。1990年10月5日頃より突然左眼の視力低下を自覚し,10月11日当科を受診した。同年4月より悪性リンパ腫(stageⅣ)の診断のもと,化学療法にて寛解とされていた。リンパ節生検による病理診断はdiffuse, mixed typeであった(図1)。既往歴,家族歴には特記すべきことはなかった。初診時,視力はRV=(0.5),LV=(0.9)。眼位,眼球運動は正常で,前眼部,中間透光体に異常を認めなかった。眼底は右眼は正常であったが,左眼は著明な乳頭浮腫を認めた(図2)。螢光眼底検査では視神経乳頭からの早期よりの螢光色素の漏出がみられた(図3)。
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