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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学術展示

硝子体手術後の両眼視機能

著者: 岡野正樹1 田所康徳1 長谷部聡1 白神史雄1 大月洋1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1042 - P.1043

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 緒言 近年,硝子体手術の進歩には目ざましいものがあり,当科においても年々手術件数が増加傾向にある。これらの中で網膜の十分な復位が得られたにもかかわらず,眼位異常や眼球運動障害を認めたり,融像,立体視などの両眼視機能の回復が不十分な症例に遭遇することは稀ではない。しかし、これまでは術後視力のみに関心が払われて両眼視機能に関する報告はほとんどみられない。そこで今回筆者らは,硝子体切除術後の両眼視機能について検討を行った。
 対象と方法 1985年から1990年にかけて岡山大学眼科で硝子体手術を受け,術後半年以上経過した症例を対象とした。ただし,外眼筋に直接侵襲を加える強膜バックリングなどの施行例を除外し,単純硝子体切除術に限定した。全体で26例26眼,平均年齢60.0歳で,男性13例13眼,平均年齢64.1歳,女性13例13眼,平均年齢55.8歳であった。術後経過期間は11か月から5年7か月の平均3年3か月であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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