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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学術展示

視神経乳頭浮腫で発見された上矢状静脈洞血栓症

著者: 中村桂三1 近藤智恵1 池袋信義1 久保田伸枝1

所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1046 - P.1047

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 緒言 頭蓋内圧亢進は存在するが,脳腫瘍などの占拠性病変や脳室拡大はなく,髄液も圧以外は正常である症候群を,仮性脳腫瘍(pseudotumor cerebri)というが,その原因として静脈洞血栓症がよく知られている。本症では,頭痛の他に視力障害や羞明もみられ,また視神経乳頭浮腫は重要な他覚的所見の1つとされており1),眼科受診をきっかけに発見される可能性もあるが,従来,眼科からの報告は稀である。
 今回,筆者らは,視神経乳頭浮腫で発見され,治療経過に伴って,興味深い眼底所見の推移を示した上矢状静脈洞血栓症の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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