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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島 学術展示

眼球結膜,眼瞼に発症した悪性黒色腫の1例

著者: 稲富勉1 岡本庄之助1 天津寿1 照林宏文1 赤木好男1 岸本三郎2 安田範夫3

所属機関: 1京都府立医科大学眼科 2京都府立医科大学皮膚科 3京都府立医科大学耳鼻科

ページ範囲:P.1054 - P.1055

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 緒言 眼科領域における悪性黒色腫は発生頻度が少なく予後不良なため,早期診断と適切な治療および経過観察を必要とする。今回筆者らは,眼球結膜に原発後,上下眼瞼結膜に拡大したAmelanotic melanoma を経験したので報告する。
 症例 63歳女性。初診:1991年1月28日。主訴:右眼上下眼瞼,眼球結膜腫瘤。既往歴:30歳 appen-dectomy。家族歴:特記すべき事項なし。現病歴:1989年6月頃より右眼,眼球結膜に点状の褐色を伴った膨隆が出現し,母斑として切除される。1990年11月頃より,右眼上眼瞼に乳頭様の隆起ができ,同年12月25日に霰粒腫として切除,その際の病理組織にて悪性黒色腫と診断され当科紹介となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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