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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

臨床報告

ベーチェット病での眼底病変と前房蛋白濃度

著者: 山崎伸一1 丸山泰弘1 堀内知光1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1063 - P.1066

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 発症後5年以内の後部ぶどう膜炎型のベーチェット病30例での,眼底発作と前房フレア値の関係を,フレアセルメーターを用いて検討した。眼底発作とともに前房フレア値は上昇し,炎症が消退するにつれて減少したが,寛解期でも正常値より有意に増加しており,この傾向は数年間続いた。両眼例では,一眼の眼底発作時に発作眼だけでなく,他眼の前房フレア値も上昇することが多かった。他眼の前房フレア値が常に正常な片眼性ベーチェット病が4例あった。後部ぶどう膜炎での前房フレア値上昇の原因として,sub-clini—calな虹彩炎,血液房水柵の障害,硝子体腔からの蛋白の移動の可能性を考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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