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臨床報告
文献概要
眼内レンズ挿入後の合併症に対するYAGレーザーの適応症について検討した。その適応症はフィブリン膜形成,後嚢混濁,後発白内障であり,それぞれ30眼(26.1%),19眼(16.5%),66眼(57.4%)で総数115眼であった。フィブリン膜形成は、対象症例(958眼)中で3.13%に認められ,糖尿病,網膜色素変性症,狭隅角緑内障,外傷の疾患で高頻度にみられた。後嚢混濁は白内障術後1週間から6か月の間にYAGレーザーが施行されていた。後発白内障は平均28か月でYAGレーザーが行われ,白内障術後最高視力とYAGレーザー実施時の視力差は0.5であった。
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