icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

臨床報告

硝子体手術後の糖尿病眼への白内障手術と眼内レンズ挿入術の術後炎症

著者: 荻野誠周1 北川桂子1 有木玄1 西田祥藏1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1095 - P.1098

文献購入ページに移動
 糖尿病網膜症に対する硝子体手術後の白内障眼内レンズ挿入手術に伴う前房炎症の経過を検討するために,レーザーフレアセルメーターによる前房蛋白濃度測定を行った。硝子体手術後白内障6眼(硝子体手後期間;15.3±8.7か月)の経過を,糖尿病網膜症(福田分類AⅡ)のある白内障18眼および非糖尿病患者の白内障12眼の術後経過と比較した。硝子体手術後例では術前から後二者に比較して有意に高いフレア値を示し,術後1日目のみ糖尿病網膜症例と差がなかったが,それ以外は術後6か月まで有意に高いフレア値を示し,とくに術後2週までは非常に高値であった。糖尿病網膜症例の術後1日目のフレア値は非糖尿病例に比較して有意に高かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?