文献詳細
文献概要
特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(6)1991年10月 広島 学術展示
外傷性眼球脱臼の1例
著者: 外江理1 上野山さち1 雑賀司珠也1 福田史子1
所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室 2京都大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1172 - P.1174
文献購入ページに移動緒言 鈍的外傷によって引き起こされる眼所見には結膜下出血,角膜びらん,虹彩炎,前房出血,水晶体脱臼,網膜出血や視神経損傷などのさまざまな所見があるが,まれな所見に眼球脱臼がある。眼球脱臼の定義としては,Berlin1)によると眼球が眼窩内より眼窩中隔の外に出て視神経,眼筋,球結膜などの眼球付着物がある程度保存されているものを眼球脱臼とし,これら付着物が離断しているものは眼球離脱と定義している。筆者らは鉄製の捧で顔面を打撲した際,眼球脱臼をきたした症例を経験したので報告する。
掲載誌情報