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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻8号

1992年08月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病網膜症の硝子体手術におけるガスタンポナーデと術後前房フレア

著者: 荻野誠周1 北川桂子1 近藤瑞枝1 西田祥藏1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1213 - P.1216

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 糖尿病網膜症の硝子体手術におけるガスタンポナーデが術後前房炎症に与える影響を検討するために,レーザーフレアセルメーターによる前房蛋白濃度測定を行った。対象症例は次のごとくであった。硝子体手術単独施行でカスタンポナーデ(−)15眼とガスタンポナーデ(+)8眼,および前嚢保存経毛様体扁平部水晶体切除と後房レンズの前嚢挿入とを併用しガスタンポナーデ(−)10眼とガスタンポナーデ(+)5眼。後房レンズ同時挿入手術併用の有無にかかわらず,ガスタンポナーデ施行群は非施行群に比較して術後前房フレア値は有意に高く(術後1日目p<0.05),フレア値の時間経過に異なりがあり,非施行群のフレア値は術後3〜7日目に最高値に達するのに対して,施行群では術後1日目に最高値に達した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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