文献詳細
臨床報告
文献概要
1990年の当科白内障手術例で,50歳以上の297例に対し術後全身合併症防止対策を施行し,合併症の発症率と程度を,1988年に手術した未対策の354例と比較検討した。
合併症防止対策としては第1に十分な術前後の補液,第2に高齢者の可及的早い時間帯(午前中)での手術,第3に厳重な術後管理がその内容である。術後合併症の発症率は未対策例の3.1%に対し0.7%と有意に減少し,75歳以上の高齢者では問題となる合併症を認めなかった。また,合併症の程度も比較的軽度な血圧低下と呼吸抑制のみであった。
以上より,今回行った対策で術後全身合併症は十分に防止できると考えた。
合併症防止対策としては第1に十分な術前後の補液,第2に高齢者の可及的早い時間帯(午前中)での手術,第3に厳重な術後管理がその内容である。術後合併症の発症率は未対策例の3.1%に対し0.7%と有意に減少し,75歳以上の高齢者では問題となる合併症を認めなかった。また,合併症の程度も比較的軽度な血圧低下と呼吸抑制のみであった。
以上より,今回行った対策で術後全身合併症は十分に防止できると考えた。
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