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臨床報告
ノイズフィールドテストで検出できなかった視野異常
著者: 安達京1 白土城照1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1307 - P.1311
文献購入ページに移動 精密閾値検査で盲点の2倍以上の大きさの暗点を有しながら,家庭用テレビのノイズ画面を用いた視野異常自覚的検出法であるノイズフィールドテスト(以下NFT)では異常が自覚されなかった6例12眼を報告した。2例4眼は傾斜乳頭,2例4眼は視神経乳頭陥凹の上鼻側偏位を示すsuperior segmental optic hypoplasiaと考えられる症例,1例2眼は視神経,網膜コロボーマであり,残り1例2眼ではCT検査で後頭葉の先天萎縮が確認された。いずれも先天的視野異常,あるいはその可能性があり,NFTは先天的視野異常と後天的視野異常を鑑別する一助になると考えられた。
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