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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻9号

1992年09月発行

臨床報告

乳癌術後,化学療法中に発症したサイトメガロウイルス網膜炎の1例

著者: 沢口桂子1 阿部達也1 田沢博1 小黒祐子1 長谷川茂1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1323 - P.1326

文献概要

 乳癌に対する維持化学療法中に発症した両眼性サイトメガロウイルス網膜炎の症例を経験した。抗癌剤の投与中止,体重kg 1日当たり8mgのganciclovir投与による初期治療により網膜炎の改善を認めた。Ganciclovir投与中止3週間後に再発し,体重kg 1日当たり10 mgの再投与により緩解を得た。その後,ganciclovir 5 mg/kg,週3回の投与で外来管理を行っているが,初期療法開始後8か月経過した現在も網膜炎の再燃はみられない。副作用としては肝機能の悪化が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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