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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻9号

1992年09月発行

文献概要

臨床報告

原発閉塞隅角緑内障に対する隅角癒着解離術単独施行の効果

著者: 戸部隆雄1 川崎茂1 寺田裕美1 阿佐美知栄1 藤原憲治1 吉田晴子1 松村美代2 井戸稚子2

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院眼科 2京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1328 - P.1330

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 瞳孔ブロックを解除しても,眼圧コントロールが困難であった原発閉塞隅角緑内障に対し,水晶体摘出術を併用せずに,隅角癒着解離術のみを行った7例8眼の手術成績について検討した。術後,6眼(75%)にレーザー隅角形成術を行った。経過観察期間は平均18か月で,眼圧は無治療または点眼のみで5眼(63%)がコントロールされた。術後経過観察期間内に周辺虹彩前癒着が増加した例はなかった。術中合併症として虹彩根部からの出血が7眼(88%)にみられたが,術中操作が困難となった例はなかった。術後合併症として一過性眼圧上昇が5眼(63%)にみられたが全例保存的にコントロールできた。術後のフィブリン析出はみなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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