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連載 眼の組織・病理アトラス・75
トキソプラスマ性網脈絡膜炎
著者: 猪俣孟1
所属機関: 1九州大学 2南カリフォルニア大学
ページ範囲:P.10 - P.11
文献購入ページに移動 トキソプラスマ性網脈絡膜炎toxoplasmic retinochoroiditisはトキソプラスマ原虫Toxo—plasma gondiiの感染によって起こる網膜の炎症である。脈絡膜には網膜の炎症に対する反応として強い細胞浸潤が起こる。先天感染と後天感染がある。
先天感染のトキソプラスマ性網脈絡膜炎は黄斑部の瘢痕病巣として観察されることが多い。病巣と健常網膜の境界が明瞭で,境界部に著しい色素沈着を伴っているのが特徴である。主病巣から離れた部位に瘢痕化した小さな娘病巣がみられれば,診断の助けになる。
先天感染のトキソプラスマ性網脈絡膜炎は黄斑部の瘢痕病巣として観察されることが多い。病巣と健常網膜の境界が明瞭で,境界部に著しい色素沈着を伴っているのが特徴である。主病巣から離れた部位に瘢痕化した小さな娘病巣がみられれば,診断の助けになる。
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