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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻1号

1993年01月発行

文献概要

臨床報告

最近1年間の裂孔原性網膜剥離244眼の治療成績

著者: 弓削由佳1 桑原敦子1 高井勝史1 西村哲哉1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.81 - P.85

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 1989年の1年間に入院手術を行った裂孔原性網膜剥離233例244眼の手術内容と成績を示した。初回手術には,scleral buckling法を82%に,硝子体手術を9%に,ガス注入を9%に行った。再手術では硝子体手術が45%を占め,全手術ではscleral buckling法75%,硝子体手術16%,ガス注入9%であった。退院時および術後6か月の網膜復位率はともに97%であった。未復位例6眼の原因は,黄斑円孔,深部裂孔による裂孔閉塞困難例,増殖性硝子体網膜症の発生であった。
 裂孔原性網膜剥離の手術には,基本的にはscle—ral buckling法を用いることで良好な成績が得られ,本法の有用性は高いことが示されたが,一方過去の当科の報告と比べて復位率は2%上昇し,それには硝子体手術が貢献していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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