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臨床報告
文献概要
片眼性の網膜静脈分枝閉塞症の血液房水柵機能とその経過を,薬物治療のみを行った群(薬物治療群),これに光凝固を加えた群(光凝固治療群),光凝固の適応がありながらその方法などが不完全であった群(光凝固不完全治療群)の3群で初診から14か月間,laser flare cell metryにより前房蛋白濃度を測定比較した。
薬物治療群,光凝固治療群では,前房蛋白濃度は6か月まで患眼は他眼より有意に高値を示したが(p<0.01〜p<0.001),その後正常化する傾向があった。光凝固不完全治療群では,前記2群と同じ傾向を示す症例があったが,前房蛋白濃度の高値が1年以上も持続する症例がみられた。血液房水柵機能は,当疾患の活動性をみる1つの指標であることが示唆された。
薬物治療群,光凝固治療群では,前房蛋白濃度は6か月まで患眼は他眼より有意に高値を示したが(p<0.01〜p<0.001),その後正常化する傾向があった。光凝固不完全治療群では,前記2群と同じ傾向を示す症例があったが,前房蛋白濃度の高値が1年以上も持続する症例がみられた。血液房水柵機能は,当疾患の活動性をみる1つの指標であることが示唆された。
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