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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻1号

1993年01月発行

文献概要

臨床報告

眼窩結核の1例

著者: 山本美保1 砂川光子1

所属機関: 1国立京都病院眼科

ページ範囲:P.99 - P.101

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 54歳女性に発症した眼窩結核の1例を報告した。この症例は,眼瞼腫脹,眼痛,視力低下,眼球運動障害などの眼窩先端症候群より始まり,わずか3か月の経過中に視力消失,強角膜壊死に陥り,眼球摘出術を施行した。術後,摘出眼の病理組織検査により,結核と診断した。同時に,上顎洞にも高度の肉芽腫性炎症病変を認め,病巣の上顎洞からの波及を疑わせた。この間,全身の他臓器いずれにも,結核を疑わせる所見はなかった。眼窩結核はきわめて稀な疾患ではあるが,眼窩内腫瘍の鑑別診断として重要であることを示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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