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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻10号

1993年10月発行

文献概要

臨床報告

AIDSに伴うサイトメガロウイルス網膜炎の1例

著者: 藤井ゆかり1 永田茂樹1 判治康彦2 粟屋忍3

所属機関: 1一宮市民病院眼科 2一宮市民病院小児科 3名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1707 - P.1710

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 AIDSに伴うサイトメガロウイルス網膜炎の1例を経験し,ganciclovirによる治療を行った。通常の維持量では網膜炎が鎮静化しなかったため,通常維持量の2倍である10mg/kg/日,週6日投与を行った。ganciclovirの副作用である白血球減少は中等度にみとめられた(1700/μl)が,その他の重篤な副作用はなかった。ganciclovir投与開始時に網膜障害が軽度であった左眼の視力予後は良好であったが,既に重篤な網膜炎のあった右眼の視力予後は不良であった。サイトメガロウイルス網膜炎では早期のganciclovir投与が有効であると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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