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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻10号

1993年10月発行

文献概要

臨床報告

ミトコンドリアDNAのnt11778遺伝子変異をもつレーベル視神経症16家系の臨床所見

著者: 篠田啓1 緋田芳樹1 真島行彦1 小口芳久1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1727 - P.1730

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 ミトコンドリアDNAのnt11778遺伝子変異をもつレーベル視神経症16家系20例の臨床所見について検討した。家族歴は11家系に認められた。男性が16例(80.0%)を占め,発症年齢は10歳から45歳で,平均24.2歳であった。両眼の発症間隔は平均2.3か月であった。最終経過観察時視力は40眼中34眼(85.0%)が0.1以下であったが,3例5眼に0.4以上の視力回復がみられた。ゴールドマン定量視野検査を施行した16例中,1.0までの視力回復例を除き15例に中心暗点を認めた。発症から2か月以内に螢光眼底造影が施行された10例において,8例に拡張性微細血管症が認められた。これらの臨床所見は,同じ遺伝子変異をもつ欧米人のレーベル視神経症の症例とほぼ同様であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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