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臨床報告
Vogt—小柳—原田病に対するサイクロスポリンA治療
著者: 稲用和也1 林清文2 増田寛次郎3
所属機関: 1旭中央病院眼科 2国立病院医療センター眼科 3東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1733 - P.1737
文献購入ページに移動CYA初期投与量は6例中5例が10mg/kg/日で,他の1例は5mg/kg/日であった。投与期間は最低4か月,最高3年5か月であった。6例ともCYA投与開始後まもなく症状は軽快し,5例はステロイド・CYA中止後も寛解が得られている(4年4か月〜7年5か月)。1例は腎機能が低下したためにCYA投与を中止せざるを得なく,ステロイドから離脱できなかった。CYA投与による副作用は,腎機能低下,多毛,神経症状,胃腸症状,熱感,悪心であり,CYAの投与量が,5mg/kg/日以上の時に多い傾向にあった。CYAはステロイド投与困難な原田病や遷延例に対して有用な薬剤の一つとなると考えられた。
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