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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻10号

1993年10月発行

文献概要

臨床報告

網膜剥離手術後の再剥離症例の検討

著者: 高木史子1 神谷佳康1 山本文昭1 岩城正佳2

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1751 - P.1754

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 いったん完全に復位した後,再剥離した裂孔原性網膜剥離100眼につき,その原因,手術法,予後について検討した。再剥離眼の屈折状態は,73%が3Dを超える近視47%が8Dを超える強度近視であった。再剥離の原因は,硝子体の牽引の継続増強による原裂孔の再開(24%),増殖性硝子体網膜症(48%)が主であった。再剥離の時期は約50%が手術後2か月以内であり,その間の経過観察が重要であると考えられた。再剥離を生じても,術式を的確に選択すれば網膜の復位は可能であり,視力予後も良好な場合が多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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