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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻11号

1993年10月発行

文献概要

特集 白内障手術 Controversy '93 白内障をめぐる22のControversy

白内障手術時期—総合判断のために

著者: 西起史1

所属機関: 1西眼科病院

ページ範囲:P.54 - P.56

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MTFの概念の導入
 白内障手術は機能回復の手術なので,「視力」がその時期を決定する上での主な要因となる。混濁が細隙灯や徹照で明らかな場合は判断は容易であるが,混濁が少なく視力低下もあまりない場合は困難なことがある。このことから,視力表現の方法として,視器の有する MTF (Modulation Transfer Function,空間周波数特性)という概念が導入された。
 従来の石原式やランドルト環による測定では,視力はコントラスト100%の指標の最小解像能力でもって表現されていたが,この従来の方法ではコントラストの異なるさまざまな対象物を見る日常生活の視覚の場での視力表現に即応していないからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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