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特集 白内障手術 Controversy '93 白内障をめぐる22のControversy
IOLパワー計算式—私はこう考える
著者: 柏木豊彦1
所属機関: 1かしわぎ眼科
ページ範囲:P.60 - P.61
文献購入ページに移動 眼内レンズが一人前の屈折矯正手段となるには±0.5Dに99%の症例が入る必要がある。
眼鏡やコンタクトレンズの矯正は,眼内の光学系は変化させずに,試行錯誤的に矯正を行う。しかし眼内レンズによる屈折矯正は眼内光学系が変化し,さらに一回の試行で矯正を行う。このため眼内レンズによる矯正の精度は眼鏡やコンタクトレンズと比較すると著しく劣る。回帰式は論外として,眼内レンズ度数の決定の現状での問題点は計算式にあるのではない。むしろ測定や手術による光学系要素のばらつきに問題がある。度数計算の方法を少々変えたところで大した精度向上は望めない。手術を含めた,根本的な改良が必要である。
眼鏡やコンタクトレンズの矯正は,眼内の光学系は変化させずに,試行錯誤的に矯正を行う。しかし眼内レンズによる屈折矯正は眼内光学系が変化し,さらに一回の試行で矯正を行う。このため眼内レンズによる矯正の精度は眼鏡やコンタクトレンズと比較すると著しく劣る。回帰式は論外として,眼内レンズ度数の決定の現状での問題点は計算式にあるのではない。むしろ測定や手術による光学系要素のばらつきに問題がある。度数計算の方法を少々変えたところで大した精度向上は望めない。手術を含めた,根本的な改良が必要である。
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