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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻11号

1993年10月発行

特集 白内障手術 Controversy '93

白内障をめぐる22のControversy

切開法/術後乱視コントロールの観点から—ポイントは切開幅

著者: 宮田和典1

所属機関: 1東京大学医学部附属分院眼科

ページ範囲:P.78 - P.79

文献概要

 白内障手術後の医原性角膜乱視の軽減は術者にとって永遠の課題のように見え,これまで多くの議論が行われてきた。しかし最近の手術術式の革新は,この課題にかなり答えている感がある。特に自己閉鎖創に代表される切開創の作成法の工夫とシリコンに代表される小切開用眼内レンズの開発は,これに貢献している。とはいえ,100%の症例が超音波乳化吸引術(PEA)による小切開手術の適応となったわけではなく,依然として白内障嚢外摘出術(ECCE)が基本であることには変わりない。術者は自分の手術のレベルと個々の症例とを検討し,適切な術式を選択すべきである。
 本稿では私が現在行っている切開幅の違いによる乱視のコントロールの考え方について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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