文献詳細
文献概要
Siesta
IOL挿入手術について最近考えること
著者: 沖波聡
所属機関:
ページ範囲:P.105 - P.105
文献購入ページに移動小さなCCCでは都合の悪いことがある。糖尿病網膜症への汎網膜レーザー凝固(PRP)が,小さなCCCで前嚢が混濁しているために十分に行えないことがある。将来PRPが必要になると予想できる症例には,can opener法で大きく前嚢切開をして7mm径のIOLを挿入しておいたほうがよい。白内障術後に網膜裂孔が発見された時に,小さなCCCによる前嚢混濁のためにレーザー凝固ができないこともある。また,網膜剥離が起こっているのに裂孔を発見できないこともある。“白内障手術を専門にしているから,あとのことは知らない”“CCCとPEAで‘ええかっこ’をしたい”というのでは本当の医療とはいえないのではないだろうか。
掲載誌情報