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文献概要
特集 白内障手術 Controversy '93 白内障をめぐる22のControversy
小切開創用PMMA IOL vs.foldable IOL—いくつかの問題点から
著者: 大鹿哲郎1
所属機関: 1東京厚生年金病院眼科
ページ範囲:P.116 - P.118
文献購入ページに移動 たとえそれが治療のためであっても,「眼球を切開する幅は小さいほうがいい」という考え方は非常に理解しやすい。実際,日本眼内レンズ学会の会員に対する1992年のアンケートでも,82%が小切開創白内障手術に関心があると答えているように,今後の眼内レンズ(IOL)手術は間違いなく小切開創手術の方向に向かっていくであろう。
問題は,小切開創IOL手術が無理なく,あるいは危険なく成立するかどうか,ということである。真の意味での小切開創IOL手術は今まだ始まったばかりであり,手技にしてもレンズ素材にしても,今後解決すべき問題が残されている。本稿ではこれらの問題点のうち,小切開創用IOLの選択という点について考えてみたい。
問題は,小切開創IOL手術が無理なく,あるいは危険なく成立するかどうか,ということである。真の意味での小切開創IOL手術は今まだ始まったばかりであり,手技にしてもレンズ素材にしても,今後解決すべき問題が残されている。本稿ではこれらの問題点のうち,小切開創用IOLの選択という点について考えてみたい。
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