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特集 白内障手術 Controversy '93 白内障をめぐる22のControversy
緑内障との同時手術—私はこうしている
著者: 新家真1
所属機関: 1東京大学附属病院分院眼科
ページ範囲:P.148 - P.153
文献購入ページに移動 後房レンズ(PC-IOL)挿入術の安全性が認められるに従って,緑内障眼に対するPC-IOL挿入術も,広く行われるようになってきており,緑内障手術(線維柱帯切除術,線維柱帯切開術,隅角癒着解離術など)とPC-IOL挿入術の同時手術も,積極的に行われてきている。ただし緑内障手術とPC-IOL挿入術を同時に施行することは,単に術式上の,また術中の問題がそのほとんどを占めるPC-IOL挿入術単独にはない,術後長期眼圧コントロールを良好に保つという要求に応えなければいけない。この後者の要求にも充分満足のいく回答を与えることが立証された同時手術の術式はいまだないといってよく,今後の課題となっている。
本項では,まず今までに比較的多くの報告例がある,PC-IOL+線維柱帯切除術につき,筆者らの経験も含めて今までの報告を統括し,その上で,PC-IOL+線維柱帯切開術,およびPC-IOL+隅角癒着解離術について言及する。
本項では,まず今までに比較的多くの報告例がある,PC-IOL+線維柱帯切除術につき,筆者らの経験も含めて今までの報告を統括し,その上で,PC-IOL+線維柱帯切開術,およびPC-IOL+隅角癒着解離術について言及する。
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