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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻11号

1993年10月発行

特集 白内障手術 Controversy '93

白内障をめぐる22のControversy

角膜移植術との同時手術—私はこうしている

著者: 下村嘉一1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科

ページ範囲:P.166 - P.168

文献概要

 白内障を合併している角膜移植症例に対し,角膜移植と白内障の同時手術を行う。全層角膜移植を行うと軽度の白内障でも意外と早く進行するので,できれば同時手術を施行するほうがよい。その理由として,眼内操作が1回ですむことが挙げられ,角膜内皮細胞のロスを最小限にでき,かつ緑内障などの術後合併症も頻度が少なくなるというメリットがある。
 水晶体摘出術には嚢外(ECCE)と嚢内(ICCE)があるが,同時手術の場合ECCEを選択する。なお,角膜移植と白内障の同時手術の際,水晶体乳化吸引術は施行しないほうがよい。その理由として角膜移植時,角膜窓を形成してオープンスカイとなり,超音波チップを用いると後嚢破損の危険性が高いからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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