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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻11号

1993年10月発行

文献概要

Siesta

帯状ヘルペスは流行するのか?

著者: 下村嘉一

所属機関:

ページ範囲:P.168 - P.168

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 小児においては水痘・帯状ヘルペスウイルスによる水痘は,地域内での流行がよく見られ,地方会などで小児科医が集まれば,ときに話題を提供することになる。ここでは小児ではなく成人,特に老人の帯状ヘルペス(眼科領域では眼部帯状ヘルペス)が流行するか否か,またその機序について話したい。
 2,3年前のヘルペスウイルス研究会(ヘルペスウイルス科に属するウイルスに興味を持つ基礎および臨床医の集まりで年に1回,2〜3日参加者全員合宿して,ヘルペスウイルスに関する研究を発表するカンファランス)で帯状ヘルペスが流行するか否かが討議されたことがある。実際,皮膚科の先生方は確かに流行があると話していた。問題はそのメカニズムである。従来より帯状ヘルペスの発症のメカニズムは小児期に水痘・帯状ヘルペスウイルスが神経節に潜伏感染して,成人になってから,何らかのトリッガー(免疫異常など)で発症すると言われている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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