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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・59
エクソプラントの選択と置き方(3)
著者: 樋田哲夫1
所属機関: 1杏林大学
ページ範囲:P.1806 - P.1808
文献購入ページに移動筆者はMIRAgel®を好んで使用している。現在手に入るシリコンスポンジは軟らかすぎて,マットレス縫合糸がスポンジに食い込むわりに強膜の内陥が少ない。均一なバックル効果を得るにはマットレス縫合の数が余計に必要という感じがする。これに対して,MIRAgel®の硬さと弾力性は非常に扱い易い。ただし,この材料は数年以上たっと何らかの化学構造変化により若干膨張することが開発者ら自身によって最近報告され,インプラントに使用するには問題があることが指摘されている。筆者は症例によってはシリコンタイヤとバンドを使用している。
大きさはMIRAgel®は3, 4, 5mmの円柱と5×3mm,7×3.25mmの楕円(#903〜907),シリコンタイヤのうち強膜床9mmの#287,#240,#270のバンドとスリーブを常備している。これ以上大きなバックルが必要と思われる場合,極めて前方の裂孔の場合などには別の材料を使用してインプラントを行うか,硝子体手術で対処している。
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