icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻12号

1993年11月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・59

エクソプラントの選択と置き方(3)

著者: 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学

ページ範囲:P.1806 - P.1808

文献購入ページに移動
エクソプラントの材料
 筆者はMIRAgel®を好んで使用している。現在手に入るシリコンスポンジは軟らかすぎて,マットレス縫合糸がスポンジに食い込むわりに強膜の内陥が少ない。均一なバックル効果を得るにはマットレス縫合の数が余計に必要という感じがする。これに対して,MIRAgel®の硬さと弾力性は非常に扱い易い。ただし,この材料は数年以上たっと何らかの化学構造変化により若干膨張することが開発者ら自身によって最近報告され,インプラントに使用するには問題があることが指摘されている。筆者は症例によってはシリコンタイヤとバンドを使用している。
 大きさはMIRAgel®は3, 4, 5mmの円柱と5×3mm,7×3.25mmの楕円(#903〜907),シリコンタイヤのうち強膜床9mmの#287,#240,#270のバンドとスリーブを常備している。これ以上大きなバックルが必要と思われる場合,極めて前方の裂孔の場合などには別の材料を使用してインプラントを行うか,硝子体手術で対処している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら