icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻12号

1993年11月発行

臨床報告

白内障術後の乱視矯正角膜切開術と角膜形状変化

著者: 石井清1 宮田和典1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院眼科

ページ範囲:P.1817 - P.1822

文献概要

 乱視矯正角膜切開術(asitigmatic kerato—tomy,以下AK)後早期の角膜形状変化を角膜形状解析装置(TMS-1:Computed Anatomy社)により検討した。
 対象は白内障術後6か月以上経過し,2.5D以上の倒乱視があり,眼鏡による矯正に不満を抱いている10症例11眼とした。術式は,光学領域を直径6mmとし,強主径線方向の接線に沿って4mm幅のtransverse relaxing incisionをダイアモンドナイフを用いて2か所に行った。切開の深さは角膜中心の最小角膜厚とした。
 AK術後,強主径線方向のflat化と,弱主径線方向のsteep化と,さらに切開の両端において屈折力の増強する部位がみられた。光学領域内では,角膜中央部ほど屈折力の均一化がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら