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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻12号

1993年11月発行

文献概要

臨床報告

黄斑裂孔網膜剥離に対する硝子体手術

著者: 上野眞1 加藤勝1 川村洋行1 三浦嘉久1

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1825 - P.1829

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 黄斑裂孔網膜剥離12例12眼に硝子体手術を行った。全例女性で,56〜84歳,観察期間3〜46か月。高度近視が11眼,増殖膜を伴う正視が1眼。初回術式は,ガスタンポナーデ4眼,硝子体手術7眼,裂孔不明の1眼に輪状締結を行った。硝子体手術とガスタンポナーデで7眼中6眼が復位,1眼はシリコンタンポナーデで復位した。シリコンタンポナーデを行った5眼中2眼が復位した。残りの1眼は黄斑バックルで復位し,1眼は後極に剥離が残存,1眼は術中脈絡膜出血のため復位しなかった。復位した10眼中8眼に光凝固を追加した。深い後ぶどう腫を持つ2眼ではシリコンタンポナーデ後に後極に剥離が残存し,黄斑バックルの適応であったと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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