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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻12号

1993年11月発行

文献概要

臨床報告

赤外螢光眼底造影による可動性血管

著者: 武藤勉1 桜井真理1 高久容一2 玉井信2

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2仙台社会保険病院眼科

ページ範囲:P.1857 - P.1860

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 赤外螢光眼底造影(以下IA)は近赤外光領域を励起光と観察光とするため,黄斑部のキサントフィルや網膜色素上皮に阻害されることなく脈絡膜血管を生体観察できる。しかし,網脈絡膜に変性や萎縮をきたして菲薄化した場合に観察される血管が,はたして脈絡膜血管なのか,その由来を論じたものはない。
 筆者らは,強度近視眼の変性萎縮領域に可動性血管を認めた。IAの結果,眼球の向きにより可動性血管の走行形態が変化することから,眼球に進入する後毛様動脈を観察していると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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