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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻12号

1993年11月発行

文献概要

臨床報告

原発性シェーグレン症候群の涙液ラクトフェリン

著者: 檀上幸孝1 李三榮2 堀本幸嗣2 濱野孝2

所属機関: 1国立大阪病院眼科 2大阪船員保険病院眼科

ページ範囲:P.1875 - P.1880

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 確定診断された原発性シェーグレン症候群50例を対象としてラクトプレート®を用いて涙液ラクトフェリン濃度を測定した。平均値は1.08±0.86mg/mlで角結膜ローズベンガル染色スコアとの間に相関係数−0.6929と強い負の相関を認めた。涙腺生検が行われた2眼において涙液ラクトフェリン濃度は涙腺組織の状態をよく反映していた。原発性シェーグレン症候群のドライアイ診断におけるラクトプレート®の感度は72.2%,特異性は78.6%,偽陽性率は21,4%,偽陰性率は27.8%であった。ラクトプレート®による涙液ラクトフェリン濃度の測定は原発性シェーグレン症候群のドライアイ診断に有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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