icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻13号

1993年12月発行

文献概要

臨床報告

白色家兎眼における強膜cauterization施行後の経時的角膜形状変化

著者: 根岸一乃13 宮島弘子23 三木恵美子23 永本敏之3

所属機関: 1国立東京第二病院眼科 2国立埼玉病院眼科 3慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1921 - P.1924

文献購入ページに移動
 白色家兎眼における強膜cauterization施行後の経時的角膜形状変化を,角膜形状解析装置TMS−1を用いて,実験的に観察した。12時の強膜にcauterizationを施行した直後,施行部位付近に一致した上方角膜輪部から瞳孔領付近まで,steep化がみられたが,2日後には角膜はほぼ施行前の形状に回復していた。Jaffeの2倍角ベクトル法で求めた乱視変化量は,8眼中7眼において,施行直後あるいは施行後1時間で最高となった後,翌日には減少し,その後は安定する傾向がみられた。以上より,cauterizationを施行した場合,施行直後の直乱視化は避けられないものの,過剰に施行しなければ,その影響は比較的早期に安定化するものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?