icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻13号

1993年12月発行

臨床報告

スギ花粉症に対するトラニラスト点眼液の眼誘発反応抑制効果

著者: 佐久間靖子1 三田晴久2

所属機関: 1国立相模原病院眼科 2国立相模原病院アレルギー臨床研究部

ページ範囲:P.1935 - P.1938

文献概要

 スギ花粉症患者12例に抗原による眼誘発試験を行い,0.5%トラニラスト(N−5′)点眼液の涙液中ヒスタミン遊離抑制効果を検討した右眼にN−5′点眼液,左眼にplacebo点眼液を点眼し,10分後にスギ抗原液を点眼して,アレルギー反応を誘発した。N−5′投与眼の誘発5分および10分後の涙液中ヒスタミン量は,対照眼に比べ有意なヒスタミン遊離抑制効果がみられた。N—5′点眼液のヒスタミン遊離抑制率は,誘発5分後50%,誘発10分後63%であった。0.5%N−5′点眼液はスギ花粉症に対する有効な薬剤であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら