文献詳細
文献概要
臨床報告
角膜移植後にepithelial downgrowthを発症した角膜穿孔の1例
著者: 木村知1 小幡博人12 宮田和典1 白土城照1 水流忠彦3 澤充4
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部病理学教室 3東京大学医学部付属病院角膜移植部 4日本大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1955 - P.1959
文献購入ページに移動続発緑内障に対し5—フルオロウラシル(5-FU)を用いた線維柱帯切除術を施行し,術後約1年を経過した現在,眼圧はコントロールされている。線維柱帯切除時に得られた切除標本では,虹彩面上に4〜5層の重層扁平上皮が観察され,epithelial downgrowthであることが確認された。この切片に対し,抗ケラチンモノクローナル抗体(AE5)を用いて免疫染色を行ったところ陽性所見を示し,角膜型ケラチンの発現を認めた。
掲載誌情報