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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻13号

1993年12月発行

文献概要

臨床報告

角膜移植後にepithelial downgrowthを発症した角膜穿孔の1例

著者: 木村知1 小幡博人12 宮田和典1 白土城照1 水流忠彦3 澤充4

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部病理学教室 3東京大学医学部付属病院角膜移植部 4日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1955 - P.1959

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 角膜ヘルペスに続発した角膜穿孔に対して全層角膜移植術を施行したのちepithelialdowngrowthを発症し,その10年後に続発緑内障を合併した43歳の症例を経験した。この間,移植片の透明性は保たれていた。
 続発緑内障に対し5—フルオロウラシル(5-FU)を用いた線維柱帯切除術を施行し,術後約1年を経過した現在,眼圧はコントロールされている。線維柱帯切除時に得られた切除標本では,虹彩面上に4〜5層の重層扁平上皮が観察され,epithelial downgrowthであることが確認された。この切片に対し,抗ケラチンモノクローナル抗体(AE5)を用いて免疫染色を行ったところ陽性所見を示し,角膜型ケラチンの発現を認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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