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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻13号

1993年12月発行

文献概要

臨床報告

全層角膜移植術と白内障手術の同時手術と2段階手術

著者: 堀純子1 宮田和典1 水流忠彦2 澤充3

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部角膜移植部 3日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1963 - P.1966

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 1980〜1991年の間に全層角膜移植術と白内障手術を同時または2段階で施行した47症例(同時手術19眼,2段階手術28眼)を術式別に,透明性維持率,視力成績,合併症について検討し,2段階手術における移植角膜内皮細胞密度についても検討を加えた。透明性維持率は,同時手術は19眼中11眼58%,2段階手術は28眼中17眼61%であった。視力改善率は,同時手術は19眼中14眼74%,2段階手術は28眼中20眼71%であった。2段階手術における角膜内皮細胞数は白内障手術前に平均1004.2cell/mm2であり,術後3か月に30.1%,6か月に46.7%の細胞減少を認めた。移植片への侵襲を考えると2段階手術より同時手術が望ましいと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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