icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

若年性関節リウマチに併発した多発性網膜下滲出斑を伴うぶどう膜炎の1例

著者: 関根伸子1 竹田宗泰1 鈴木純一1

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.131 - P.134

文献購入ページに移動
 若年性関節リウマチに併発した多発性網膜下滲出斑を伴うぶどう膜炎で,長期の経過観察を行った1例を報告する。
 症例は11歳女児。初診時,両眼に虹彩毛様体炎を認め,眼底には視神経乳頭の充血と浮腫,後極部から中間周辺部にかけて1/3〜2/3乳頭径大の黄白色の網膜下滲出斑を散在性に認めた。螢光眼底造影では乳頭および網膜血管からの色素漏出がみられ,また滲出斑の一部は初期から後期まで境界不鮮明な低螢光を示した。副腎皮質ステロイドの点眼,内服およびアスピリンの内服を行い,虹彩毛様体炎と滲出斑の消失を得た。3年後に再発を一度認めたが,その後9年間は再発がない。眼底には色素を伴う瘢痕病巣,硬性ドルーゼン様網膜下沈着物を残している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら